真っ黒な世界

 

 どこか遠くを見ているような姿に見えます。大作氏一輪挿し。真ん中は透明な窓。内側のガラスの色が黒いので、のぞき込んでも、暗い、真っ黒な世界。何も閉じ込められていないのに、何かが閉じ込められているような、そんな気がします。

 雛人形づくりが一段落しました。今は、間もなく始まる盆栽とのコラボ展に向けて、植栽のための器をつくっています。底に穴をあけたり、水が外へ逃げるように底に足をつけたり、いつもはしない作業に苦労していますが、世界は広がっているなあと思います。

 大作氏のオブジェを販売して下さっている三倉堂さんが、雛人形も扱ってくれています。とてもきれいな写真なので、のぞいてみてください。n