火の消えた場所で思うこと

 昨日は極楽寺ガラス工房へ箸置きの加工。小さい花模様の箸置き、この夏最後につくりました。火の消えた工房に足を踏み入れると、とても静か。熱もない。別の場所へ来たようでなんだかとても不思議でした。火がついていることで、何かが生きていたのだろうなあと思います。動き続けているものの力、消えてみて感じました。静かな工房に立つと、1300度にもなるほどに毎日火をたいて、そんなにもして仕事をするということ、考えました。道楽だと思われても仕方のないことなのだろうなあと。心にうったえるものをつくらなかったら、燃え続ける火や、高熱に耐える窯たちに申し訳ないなあと思いました。n